Canonical、Azure IoT運用を革新

by Canonical on 9 January 2025

Canonical、Microsoft Azure IoT Operationsに最適なプラットフォームを提供

CanonicalはMicrosoftの早期導入パートナーとして、Ubuntu CoreとKubernetes上でMicrosoft Azure IoT Operationsのテストを行ってきました。この協力が実を結び、本日Microsoftは、ノードデータのキャプチャ、エッジベースのテレメトリ処理、クラウドイングレスを大幅に改良した統合データプレーン、Azure IoT Operationsをリリースしました。Azure IoT OperationsはAzureのアダプティブクラウドに必須の要素であり、ハイブリッド、マルチクラウド、エッジ、IoTの環境を統合し、安全で拡張性の高い自動化を実現します。このアダプティブクラウドのアプローチは、進化し続けるIoT市場のニーズに対応し、企業全体のサイロを克服しながら、多様な環境全体でシームレスな統合と相互運用性を促進します。Canonicalのソリューションを用いてIoTを構築している組織は、新しいAzureの機能をすぐにフル活用してIoTエコシステムの強化を開始できます。

「MicrosoftによるAzure IoT Operationsの発表は、エッジクラウドコンピューティングの機能と可能性の大きな進歩を示しています。同社の専門知識とCanonicalのUbuntuプラットフォームのセキュリティと安定性を組み合わせることにより、この業界は本当に画期的な製品とシステムを生み出すためのキャンバスを手に入れたと感じています。これから現れる革新的ソリューションに期待しています。」

Michael Croft-White、Canonicalのエンジニアリングディレクター

「MicrosoftによるMicrosoft Azure IoT Operations の発表は、エッジベースのコンピューティングの分野における飛躍的な進歩を表すものです。当社の高度なデータサービスとCanonicalのUbuntuプラットフォームの堅牢なセキュリティと安定性を統合することによって、当社は業界が革新を進め、堅牢なソリューションを構築できるように支援しています。今回のコラボレーションがIoTのエコシステムにもたらす効果に期待しています。」

Kam VedBrat氏、MicrosoftのAzure IoTゼネラルマネージャー

Ubuntu Core/Kubernetesの最新機能を活用してAzureでIoTソリューションを構築

Ubuntuは、デバイス、エッジノード、バックエンドサービス向けのプラットフォームとして、業界によるIoTインフラストラクチャの構築を長期にわたって支援してきました。これまでは、ユーザーは独自のデータプレーンとテレメトリの構成をゼロから実装する必要がありました。Azure IoT Operationsによって、購入したデバイスがすぐに、統一された方法でフリート全体やAzureクラウドと通信できるようになります。安全で保証された基盤によってIoTの運用のあらゆるエンドツーエンドの要素をサポートすることにより、お客様は他の代替策では得られない展開の容易さ、運用の一貫性、堅牢な運用のメリットを享受できます。自動車、産業、ロボット工学、サイネージ、スマートシティがユースケースの一例であり、可能性は無限です。

エッジでのクラウドの力

Azure IoT Operationsは、Azure Arc対応エッジKubernetesクラスター上で実行される、モジュール型の、拡張性があり、高可用性のデータサービスで構成されています。このプラットフォームは、シームレスなデータエクスペリエンスを確保するためにMQTT、OPC-UA、OpenTelemetryなどの業界標準規格を使用して、さまざまなデバイスやシステムからデータをキャプチャし、ほぼリアルタイムで処理します。リソースの管理や統制のためのAzure Arcの使用と、Azure Event Hubs、Azure Event Grid、Microsoft Fabricとの緊密なネイティブ統合は、予測的メンテナンス、ファクトリーオートメーション、リアルタイム分析の導入を検討している業界に特に役立つ、強化されたデータモデリングと分析の機能を提供します。

Ubuntu Coreのセキュリティ、Ubuntu上のKubernetesの力

Azure IoT OperationsはKubernetes上に構築されており、KubernetesのリファレンスプラットフォームはUbuntuです。Canonicalの業界標準の卓越性と堅牢なセキュリティ基盤に対する定評に基づいて構築されており、タイムリーな更新とパッチを保証し、お客様の展開に安全な環境を提供します。さらに、Ubuntuは長期サポートと一貫性のある予測可能なライフサイクルによって安定性を保証します。また、Microsoftの検証済みプラットフォームでもあります。

Ubuntu CoreはIoTと組み込みデバイスを前提とした専用の設計です。Ubuntu Coreは、複数のアーキテクチャやデバイスタイプをサポートする、最小限で改変不可の展開環境を提供します。セキュアブートとフルディスク暗号化、OTA(Over-The-Air)トランザクション更新によってセキュリティが組み込まれており、デバイスを常に最新の状態に保ち、安全で信頼性と拡張性の高い展開に最適な幅広い機能を提供します。

開発者は、グローバルSnap Storeを通じてMQTTとOPC-UAの両方のテレメトリをAzure IoT Operationsエッジクラスターにストリーミングするためのサンプルsnapを使用し、市場投入までの時間をすばやく短縮できます。簡単なクイックスタートガイド(リンクを追加)に従うことによって、リーフノードからクラウドセーフまでデータを取得するエンドツーエンドのデモンストレーションを数分で立ち上げることができます。

UbuntuとUbuntu CoreはどちらもUbuntu Proを通じてCanonicalの長期サポートサービスが受けられます。このサービスは、最大12年のメンテナンスとセキュリティ更新を提供するため、インフラストラクチャとIoTを長く安心して利用できます。

参考資料

Ubuntu Coreの詳細はhttps://jp.ubuntu.com/iotをご覧ください。

MicrosoftのAzure IoT Operationsをまだご存じでない方は、こちらに詳しい情報が公開されています。

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