Intelプロセッサ向けに最適化したUbuntuでIoTイノベーションの普及を加速

by Canonical on 12 November 2021

2021112日:Canonicalは、さまざまな業界のインテリジェントエッジの要件に対応するため、次世代のIntel IoTプラットフォームに最適化した初のUbuntuイメージを公開しました。

両社は、リアルタイムパフォーマンス、管理性、セキュリティ、機能的な安全性、強化されたCPUとグラフィックのパフォーマンスの活用など、Intel IoTプラットフォームの独自機能をUbuntuで実現することに注力しています。このコラボレーションによって、開発者と企業は信頼性の高いセキュアなデバイスを開発し、製品の市場投入期間を短縮するほか、最長10年間の商用Ubuntuサポートを利用できます。

信頼性の高いセキュアなデバイス

IoTの展開は数量と規模の両面において拡大しており、大量のデバイスの保守を現場で行うことは運用チームにとって大きな懸念です。Canonicalは、各種のUbuntuフレーバーに最新のIntelカーネルパッチを統合する際、安定性と信頼性に慎重に対処するとともに、コンテナ化されたUbuntu Coreを通じて実績のあるセキュリティ機能や信頼性向上機能に対応しています。また、Intelの半導体に統合されているハードウェアベースのセキュリティ機能はファームウェア、コード、データへの攻撃を緩和し、専用の暗号化アクセラレータがデータ暗号化のスピードを高めます。

CanonicalのSilicon Alliances部門担当副社長であるCindy Goldbergは次のように述べています。「ガスのパイプラインから、政府、雑貨店、高齢者まで、影響を受けないものはありません。Ubuntu Coreによって、セキュリティを重視した基礎部分から構築済みのコンテナ化されたOSを手に入れることができます。CVEはCanonicalによって追跡され、自動的に現場に展開されるセキュリティパッチで修正されます。大量のデバイスのセキュリティが常に保護されます。」

サポートレベルの向上

IoTデバイスの製品寿命は現場で10年以上に及ぶ可能性もあります。企業が革新を続けて新しい計画を達成する必要があるのと同時に、多くの場合は、新たに発生する課題に対して投入できるリソースは限られています。Intel向けに最適化されたプラットフォームとともに、UbuntuおよびUbuntu Coreは、IntelとCanonicalのコラボレーションによって支えられる最長10年の長期サポートを提供することで現場での展開におけるこのギャップを埋めます。問題を解決して新しい機能を追加できるため、企業は自信を持って大量の最新デバイスを使用できます。また、大規模なISV(独立系ソフトウェアベンダー)やすぐに使用できるアプリのエコシステムへのアクセスからもメリットを享受できます。

 IntelのIOTG Platform Management and Customer Engineering部門担当副社長であるJohn Healy氏は次のように述べています。「無償で使用可能な検証済みLinuxでの当社のIoTユーザーの特殊ニーズの解決に加えて、Canonicalとのコラボレーションにより、お客様はソリューションを展開しようとするときに長期サポートリリースで企業向けサポートにアクセスできます。この結果、検証済みのLinuxベースの展開のためにカスタマイズされたビルドの保守とサポートにおける従来からの問題に対応できます。」

市場投入までの期間の短縮とコストの削減

市場投入までの期間の短縮と開発コストの削減のために、開発者と企業はUbuntu認定ハードウェアプログラムを活用できます。これは、Intel IoTプロセッサベースの認定済みODM基板およびデバイスの広範なリストであり、対象デバイスは随時追加されます。Ubuntuを実行する信頼性の高いハードウェアを提供するため、デバイスは徹底的にテストされます。また、ハードリアルタイムアプリケーションをターゲットとして、タイムセンシティブネットワーク(TSN)やIntel® Time Coordinated Computing(Intel® TCC)などの機能に対してIntelからの最新のパッチが保証されています。 

台北(台湾)に拠点を持つAdvantechのGroup of EIoTのEmbedded Core Design部門担当副社長であるAaron Su氏は次のように述べています。「本日は、認定基板の初出荷がすでに開始され、複数の基板がCanonicalのデータセンターで使用されていることをご紹介でき、たいへん光栄です。Advantechでは、プログラムによってリソースの利用が合理化されています。また、Ubuntuへのパッチセットの統合も加速しています。当社はこのコスト削減効果をお客様に直接還元し、そのまますぐに使用できるソリューションのために、コアアプリケーションの開発に集中して基板や構成部品の信頼性は専門家に委ねることで、お客様が製品をより短期間で市場に投入できるようにします。」

ソフトウェアの入手

CanonicalとIntelは両社の製品 ロードマップをさらに統合して差別化された提案をお客様に提供します。Ubuntu DesktopおよびCoreのIntel IoTプロセッサファミリー向けに最適化され有数のリファレンスプラットフォームで検証済みのイメージをダウンロードできます。これらのイメージに対する定期的な更新により、最新のソフトウェア機能が継続的に統合されます。

Intel、Intelのロゴ、およびその他のIntelの記号は、Intel Corporationまたはその子会社の商標です。

Canonicalについて

Canonicalは「Ubuntu」を提供する企業です。Ubuntuは、ほとんどのパブリッククラウドのワークロードに使われているOSであり、スマートゲートウェイ、自動運転車、高度なロボットなどの最先端分野でも使用されています。Canonicalは、Ubuntuの商用ユーザー向けにエンタープライズセキュリティ、サポートおよびサービスを提供しています。Canonicalは2004年に設立された非公開企業です。

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